水に浸してから食べると本当に美味しい?豚しゃぶの秘密に迫る
2024/07/18
白身魚と同じく、“お鍋”料理で人気の“豚しゃぶ”。最近では、“水に浸してから食べると美味しい”という話が広まっていますが、真相はいかに?今回は、豚しゃぶをより美味しく食べる秘密に迫ります。
目次
水に浸すと肉が柔らかくなる理由とは?
しゃぶしゃぶといえば、美味しいお肉を薄く切って、お鍋でくだいて食べる料理です。でも、なぜ水に浸すと肉が柔らかくなるのでしょうか?その理由について解説します。 実は、肉の中にはたんぱく質という成分が含まれており、これが硬さや弾力性を生み出す原因です。しかし、たんぱく質は水に溶けやすい性質があるため、水に浸すことでたんぱく質が柔らかくなります。 また、水に浸した場合、水分が肉の中に浸透していきます。これにより、肉内部が加熱されるときに水分が蒸気化して肉が膨らむため、肉が柔らかくなる効果があります。 さらに、しゃぶしゃぶでは、鍋の中の熱湯にお肉を素早くくぐらせるため、表面が固まって肉汁が閉じ込められることがあります。しかし、水に浸しておくことにより、肉汁の流出を防ぎ、より柔らかくジューシーな味わいを楽しむことができます。 以上のように、水に浸すことで肉のたんぱく質が柔らかくなり、水分が膨らんで柔らかくジューシーな味わいになるため、しゃぶしゃぶには欠かせない工程となっています。
水浸し豚しゃぶを食べるときに注意すべき点
水浸し豚しゃぶを食べる際、注意すべき点があります。まず、お店のメニューによっては、浮いている豚肉に風味をつけるため、酸味のあるレモンやポン酢が入っていることがあります。しかし、このような調味料を多くかけすぎると、豚肉が水っぽくなってしまうことがあります。また、豚肉をすべて一度に入れてしまうと、同時に水分も豚肉に吸収され、肉が柔らかくなってしまうことがあります。そのため、食べる直前に少しずつ取り出しておいて、適度に温めることが大切です。加えて、豚肉だけでなく、付け合わせの野菜や餅も同様に水分を吸ってしまうため、容器にいれすぎないよう注意が必要です。最後に、水浸しの豚しゃぶは栄養価が高く、ローカロリーでもあるため、食べすぎには注意が必要です。
水浸し豚しゃぶはヘルシー?カロリーや栄養について調べてみた
最近流行りの水浸し豚しゃぶは、本当にヘルシーなのでしょうか?まずカロリーについて考えてみましょう。豚しゃぶ肉100gあたりのカロリーは約100kcalですが、水浸しにすることで油分が減ります。一方、お肉に含まれる栄養素は熱に弱く、温度が高くなりすぎると失われてしまいます。しかし、水浸しで調理することにより、栄養素の流出を防ぐことができます。また、野菜を一緒に食べることで、ビタミンや食物繊維の量も増えます。そして何より、食事の量を制限することができ、ダイエットにも適しています。つまり、水浸し豚しゃぶは低カロリーで、栄養素をしっかり摂れるヘルシーな料理と言えます。ただし、そのまま食べるだけではやや物足りないので、お好みのタレを作って、味にアクセントを加えるのがおすすめです。